税関のイメージをお持ちですか?

輸出入・貿易に関与している方は、税関がどのような機関であるかはよくご存じであるものと思いますが、一般の方にとっては、税関は馴染みがあるようで実際にはあまりよく知らない(空港で色々検査している人達、という程度の認識をお持ちの方もいるでしょうか。)機関であるものと思われます。
そこで、本日は、税関という機関を簡単にご紹介いたします。

税関とは、財務省管轄の役所であり、日本全国に9つ設けられております。
税関が設けられている場所は、北から、函館、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、長崎、沖縄です。
各税関がそれぞれの担当地域を管轄しておりますが、管轄内では更に支所や出張所が複数設けられております。
税関の主な業務内容は、
①日本と海外間の物の移動の管理、取締りを行うこと、②税金を適切に徴収すること、③貿易統計を整理・公表すること、といったことがあげられます。

業務内容①については、一般の方にもなじみがある業務内容かと思われます。
日本に輸入する貨物、日本から輸出する貨物について、それぞれ輸入手続、輸出手続を統括し、適正な輸出入が実施されるように管理します。密輸を防ぐこともこの業務の一環です。
業務内容②についても、イメージを持ちやすいのではないでしょうか。
例えば、日本に貨物を輸入する場合、当該輸入貨物には関税が課される場合があります。
この関税が輸入者から適切に納付されているかどうかを管理、監督することが税関の業務の一環となっております。
他方で、業務内容③については、意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
税関のHPをご覧いただけばわかりますが、各税関毎に貿易統計が公表されております。日本は貿易が非常に重要な国ですので、このような貿易統計は、非常に重要な資料と言えます。

現代社会において、国をまたいだヒト、モノ、カネの流れは拡大の一途ですので、今後税関の役割の重要性はますます高まっていくものと思われます。
税関もそのことを十分認識しているようで、2020年6月に財務省関税局が「スマート税関構想2020」という税関行政の中長期ビジョンを公表いたしました。
税関の現在のあり方や今後のビジョン等を理解できる資料ですので、税関への理解を深めるためにご一読いただいてもよいかもしれません。

当ブログでも、「スマート税関構想2020」の概要を折に触れてご紹介していきたいと思います。

 

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