特殊な形態の関税について

これまで本コラムにおいて、様々な関税の種類をご紹介してまいりました。
本日は、関税の種類の内、特殊な形態の関税についてご紹介いたします。
貨物の輸入をビジネスとして行っている方にとっては、関税の種類は重要なものですので、是非ご参照いただけますと幸いです。

 

1 差額関税について

差額関税とは、輸入品の価格と政策的な一定水準の価格との差額を税額とする関税で、輸入品の価格が一定の水準を下回ったとしても、その水準以下で国内市場に出回ることを防ぐことができます。例えば、豚肉などに適用されます。

 

2 スライド関税について

現在、たまねぎ、銅の塊、鉛の塊など国際市況の変動の激しい物品については、輸入品の価格が低下すれば、適当な関税を課す一方で、輸入品の価格が上昇すれば無税とすることにより、国内生産者と国内需要者の利害調整を図る仕組みが取られています。この関税は無税となる付近で、輸入品の価格が高くなるにつれて関税額が減少していくような部分を有するので、一般にスライド関税と呼ばれております。

 

3 季節関税

季節関税とは、輸入される時期によって適用する税率を異にする関税です。
季節関税の目的は、国産品の出回り期が、季節的に偏っている場合、その期間にこれと競合する輸入品に対し高い関税を課すことにより国産品の保護を図り、その他の季節に葉低い関税を課すことにより消費者の要望に個足ることにあります。例えば、バナナやオレンジ等について適用されております。

 

4 弁護士へのご相談をご希望の方へ

当事務所は、代表弁護士が輸出入や通関に関する唯一の国家資格である通関士資格を有しており、輸出・輸入や通関上のトラブルに関するご相談を幅広くお受けしております。
弁護士に相談をした方がよいかお悩みの方もいらっしゃるものと思いますが、お悩みをご相談いただくことで、お悩み解消の一助となることもできます。
輸出・輸入や通関に関するトラブル、税関事後調査を含む税関対応等でお悩みの場合には、ご遠慮なく当事務所までご相談ください。

 

 

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