本日は、貿易取引をする場合に、不可分の関係にある輸送手段であるコンテナの種類についてご紹介いたします。
輸出入をビジネスとして行っている方にとっても、あまり馴染みのない内容となるものと思われますが、コンテナの種類を知っておくことで、通関業者や税関とのやり取りがスムーズになる可能性もありますので、概要だけでもご認識いただくことをお勧めいたします。
コンテナの種類は、大要以下のとおりです。
このページの目次
1 ドライコンテナ(Dry Container)
一般的なコンテナのサイズは、20フィートと40フィートのコンテナがあります。
この他には、背高コンテナ(High Cube)もあります。
容積勝ち貨物に適した45フィートコンテナもありますが、日本での使用は極めて限定的であると言えます。
2 冷凍・冷蔵コンテナ(Reefer Container)
温度管理が必要な貨物、肉、魚、精密機器、薬品、フィルム等を運搬に適しております。
近年では、生鮮食品用に輸送中のコンテナ内の空気塑性をコントロールできるCA(Controlled Atmosphere)コンテナの利用も始まっています。
3 オープントップ・コンテナ(Open Top Container)
屋根が解放されており、天井部分からの貨物の積み下ろしが可能なことから機械類の重量物貨物や背高貨物等の輸送に適しております。
4 フラットラック・コンテナ(Flat Rack Container)
屋根と側壁が解放されており、フォークリフトやクレーンで側面からの積み下ろしが可能なことから、鋼材、木材、パイク等の長尺物、重量機械物、背高貨物の輸送に適していると言えます。
5 タンク・コンテナ(Tank Container)
液体貨物を輸送するタンクを持ちます。危険品化学品等液体を輸送することに適しています。
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