ファイル共有ソフトについて、皆様ご存じでしょうか。
利用者間でファイルを共有しあうという仕組みのソフトウェアで、職場などで使用することで利便性を向上させられるツールの一つです。
ただ、昨今、このファイル共有ソフトを利用した著作権トラブルが多発しております。
本日は、ファイル共有ソフトを利用した著作権トラブルについてご紹介いたします。
1 ファイル共有ソフトにおける著作権トラブルについて
最近のファイル共有ソフトの代表的なものはBitTorrent等ですが、アニメや映画などの著作物が不正にアップロードされてしまうケースが多発しております。
ファイル共有ソフトの厄介なところは、アップロードされたものを、自分ではダウンロードだけしているつもりであっても、実際にはダウンロードと同時にアップロードもしてしまう仕組みとなってしまっていることです。
不正なものと知りつつダウンロードすること自体が著作権法上は問題ではありますが、アップロードもしてしまっているということで、著作権法上さらに重い規制対象となってしまっております。
もちろんファイル共有ソフトの利用自体が問題というわけではなく、ファイル共有ソフトの利用方法によっては著作権法に違反する可能性があるということにはくれぐれもご注意ください。
特に、ファイル共有ソフトは便利だと知人に勧められ、機能について十分に理解せずにトラブルに巻き込まれてしまうケースも相当程度ありますので、利用を開始する際には十分ご注意ください。不正なファイルではないかと思われるものには手を付けないということが非常に重要です。
2 インターネットトラブルが発生した場合には早期に弁護士を含む専門家にご相談ください
インターネットトラブルに関しては、インターネット上で様々な解説がなされている所ではありますが、正直なところ玉石混交の情報といわざるを得ず、そのような情報に触れるとますます混乱してしまうと思います。
また、ファイル共有ソフトのトラブルは著作権法が深く関係してきますので、通常のインターネットトラブルとはだいぶ類型が異なるタイプのトラブルであるといえます。
そのため、自分がインターネットトラブルに巻き込まれてしまったと思われた場合には、まずは弁護士を含む専門家にご相談いただき、迅速かつ慎重に対応方針を検討いただくことを強くお勧めいたします。