誹謗中傷・名誉毀損の加害事件の解決の流れ

1 誹謗中傷・名誉毀損の加害事件の解決の流れの概要

インターネット上の匿名掲示板やSNS上において、誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿を書き込んでしまった加害者の方の立場に立った場合の解決までの一般的な流れは以下のとおりです。

アクセスプロバイダから発信者情報開示請求に関する意見照会が加害者の方の自宅に届きます。

通常は、この時点で、加害者の方は、自身が書き込んでしまった誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿が問題となっていることを認識します。

この時点で発信者情報開示請求に同意をすることや被害者側に直接連絡を取り示談交渉を行い、事件の解決を図ることが考えられます。

アクセスプロバイダからの発信者情報開示請求に関する意見照会に対して、開示を拒否する旨の回答を行った場合には、通常はアクセスプロバイダは発信者情報開示請求を拒否します。

この場合、被害者側は民事訴訟を提起してアクセスプロバイダに対して発信者情報の開示を求めます。

被害者による②の民事訴訟が認められた場合には、アクセスプロバイダが保有する加害者の氏名や住所が開示されます。そのため、この段階で被害者から慰謝料請求等の連絡が届きます。

通常はこの時点で示談交渉を行い事件の解決を図ることになります。示談交渉は、被害者側の被害感情や請求金額を踏まえて慎重に進める必要があります。

場合によっては被害者側が被害届や刑事告訴を行う場合もありますので、刑事事件としての対応も必要となります。

③の示談交渉において、被害者・加害者間で折り合いがつかない場合には、最終的には被害者が民事訴訟を提起して慰謝料等の請求を行います。

民事訴訟を提起された後も裁判外で和解での解決を模索することもありますが、裁判内で被害者・加害者の双方が主張をしていくことが通常です。

民事訴訟が提起された場合の最終的な解決の流れとしては、裁判所により判決が出される場合もありますし、裁判の内外で和解が成立する場合もあります。

以上が、誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿を書き込んでしまった加害者の方の立場に立った場合の解決までの一般的な流れとなり、各段階で事件を解決させることが出来る可能性があります。

④の段階まで進んだ場合には、解決までに1年以上の期間がかかる場合もあります。

そのため、早期に弁護士にご相談いただき、できるだけ早い段階から解決に向けて動き出すことが非常に重要です。

2 まずは弁護士にご相談ください

上記1のとおり、誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿を書き込んでしまった加害者の方の立場に立った場合の解決までの一般的な流れは①から④まで段階があり、それぞれの段階でどの程度の期間がかかるかはケースバイケースであり一概には言えませんが、長い場合ですと、数年単位の期間、加害事件への対応に追われるということにもなりかねません。

加害者の立場から弁護士にご相談いただくことには抵抗があるかもしれませんが、早期解決という観点からはまずは弁護士にご相談ください。

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