侮辱罪に該当する投稿内容

1 侮辱罪で違法と判断される具体例

侮辱罪は、2022年7月7日以降の行為については最大懲役刑もあり得る刑に厳罰化されました。

逮捕等も十分あり得る犯罪に該当するようになったことから、今後はますます自信の投稿内容に注意する必要があります。

そこで、本日は、これまで侮辱罪に該当すると判断された事例として公表されているものをご紹介いたします。

①インターネット上の匿名掲示板に「昔、どっ突かれては泣きながら猫パンチして笑われ者だった○○は自分の稼ぎで自分の家族を住まわせる住まいすら持てなくて豚女房の親が買ったボロ家で情けねー住み着き生活している廃品クズ野郎(笑)」などと掲載されたケースにおいて、投稿者に9000円の科料が科された。

②インターネット上の匿名掲示板において「母親が金の亡者だから、稼げ稼げ言ってるらしいよ!育ててやってんだから稼いで金よこせ!って言われてんじゃないかしら?」、「子供達しょっちゅう施設に入ってたらしいよ」などと掲載されたケースにおいて、投稿者に9000円の科料が科された。

③インターネット上の匿名掲示板において「○○って?」と題するスレッドに、「○○は自己中でワガママキチガイ」「いや違う○○は変質者じゃけ!」などと掲載されたケースにおいて、投稿者に9900円の科料が科された。

④インターネットサイトの口コミ掲示板において、「詐欺不動産」、「対応が最悪の不動産屋。頭の悪い詐欺師みたいな人。」などと掲載されたケースにおいて、投稿者に9000円の科料が科された。

2 投稿が問題のないものか投稿前に立ち止まることが非常に重要です

侮辱罪に懲役刑が導入されたことで、不用意な投稿の抑止力になることが望ましいところではありますが、実際に問題のある投稿がなされることはなかなか難しいことも予想されます。

投稿者には表現の自由があるものの、他者を傷つけて良いということはありません。

自分としては軽い気持ちで行った投稿であっても、相手を傷つけるだけではなく、刑事罰まで科されるリスクもありますので、SNSやインターネット上の投稿には最大限慎重に行っていただく必要があります。

自身がSNSやインターネット上に投稿を行う前には、一度立ち止まって投稿が問題ないかどうか振り返って検討していただくようご注意ください。

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