インターネット上の匿名掲示板やSNS上での誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿がなされたとのご相談としては、様々な媒体に関するご相談がありますが、中でも最近はInstagram上における問題のある投稿についてのご相談が増加傾向にあります(特に10代の方からのご相談が大幅に増えている印象です。)。
特に非常に簡単に投稿できてしまいますので、安易な気持ちで問題のある投稿が様々に行われている印象です。
そこで、本日は、Instagramに関する発信者情報開示請求等における代表的な注意点として、投稿日時の特定方法をご紹介いたします。
なお、Instagramに関する発信者情報開示請求等における注意点は以下の他にもあり、ケースバイケースの対応が必要となることが多いことにはご承知おきください。
1 Instagramにおける投稿日時の特定方法
Instagramにおける各写真の投稿日時は、UNIXタイムスタンプがウェブページ内に記載されており、それをHTMLソースの中で確認することができます。
具体的には、HTMLソースの中における「taken_at_timestamp」の右に記載されている数値がUNIXタイムスタンプとなります。
このUNIXタイムスタンプはそのままでは日本の裁判所において使用することができません。そのため、UNIXタイムスタンプの変換サイトを利用して、普通の日時に変換する必要があります。
また、コメントの投稿日時については、「created_at」のあとに10桁の数値が記載されます。
なお、Instagramに関しては、アメリカ法人Facebook,Inc.を相手方、債務者として対応することが必要です。ケースバイケースではありますが、アカウントが削除されると早期にログが消えるため、一般的にはなるべく早めの仮処分申立が必要と取り扱われております。
以上のとおり、Instagramにおける投稿日時の特定については一定のコツが必要となる点には注意が必要です。
2 まずは弁護士へのご相談をご検討ください
Instagramにおける問題のある投稿に関してお悩みの方は多いものと思います。
もっとも、上記1の点も含めて、注意すべき点は複数ありますので、なかなかご本人のみでは対応が難しいのが実情です。
そのため、最終的にどのように対応をするにせよ、まずは弁護士にご相談いただくことが非常に重要です。
当事務所では、被害者の方からのご相談、加害者の方からのご相談を幅広くお受けしております。
弁護士へのご相談には抵抗がある方もいらっしゃるものと思いますが、ご遠慮なくお問合せいただけますと幸いです。