インターネットやSNSの普及によって、インターネットトラブルは増加の一途をたどっています。
社会的に顕在化しているトラブルもあれば顕在化していないトラブルもあり、インターネットの発展によってトラブルの類型も多種多様となっている印象です。
そのような中でもやはりインターネットトラブルの中心は誹謗中傷や名誉毀損などのインターネット上での権利侵害です。
この類型のトラブルは、単に子供の喧嘩のようなレベルのものから、犯罪に該当する非常に悪質なものまで千差万別といえます。
1 その投稿は大丈夫ですか
SNSの発達によって、対面では伝えにくいことも容易に伝えられるようになりました。
この点は、名誉毀損や誹謗中傷の場合も同様であり、対面では絶対に言えないことを匿名性を利用して情報発信が広くされている状況です。
匿名だから大丈夫等と高を括っている方も相当程度いらっしゃいますが、IPアドレスやタイムスタンプで特定されておりますので、表面上匿名となっているだけであり実際には自分自身に紐づく形で投稿をしてしまっております。
そのため、SNSやインターネット掲示板等で投稿をする際には、匿名であって匿名とはなっていないことを十分理解するとともに、その投稿をすることでどのような結果をもたらすのか十分に考えた上で投稿を行うようにくれぐれもご注意ください。
感情的になり、その場の勢いで投稿した結果、大きなトラブルに発展することも非常に多いところがインターネットトラブルの恐ろしいところです。
2 インターネットトラブルが発生した場合にはまずは弁護士にご相談ください
インターネットトラブルは誰もが巻き込まれるリスクがあるトラブルです。
しかしながら、上記のとおり基本的にはインターネットの利用者にとっては匿名のやり取りが多いという安心感もあるためか、なかなか自分のこととして実感を持つことができない方が多い印象です。
繰り返しとなりますが、インターネットトラブルも通常のトラブルと同様であるという認識を強く持つ必要があります。また、トラブルが発生した場合には、被害者、加害者のいずれの立場であっても慎重に対応を進めることが非常に重要です。
自分がインターネットトラブルに巻き込まれてしまったと思われた場合には、まずは弁護士にご相談いただき、慎重に対応方針を検討いただくことをお勧めいたします。