このページの目次
1 これから通販、ECサイトを立ち上げられる方へ
昨今の社会情勢の下、いわゆる巣ごもり需要等の高まりを受けて、これから通販、ECサイトを立ち上げることを検討されている方もいらっしゃると思います。
どのような商材を取り扱う予定であるかによって注意する必要がある法律は変わってきますが、少なくとも景表法は関わってきますので、景表法上の規制にはご注意いただく必要があります。
例えば、他の通販、ECサイトよりも自サイトの方を利用した方が有利であることを強調しすぎてしまうと景表法で禁止されている有利誤認表示となってしまいます。
また、取り扱う商品の内容の紹介ページの一つ一つが景表法で規制対象となっている広告表示となりますので、十分注意する必要があります。
2 法令に違反した場合のペナルティについて
景表法等の法令に違反した場合、行政指導の他、措置命令や課徴金納付命令といった行政処分が課される可能性がありますし、場合によっては刑事罰が科される可能性もあります。
単なる広告表示のトラブルだからそこまで大事にはならないだろうと高を括ることは非常に危険でありビジネス上大きなリスクのある行為であると言わざるを得ません。
また、単に法令上の罰則だけの問題ではなく、法令に違反したという事実が公表されることで、「悪徳業者」等のレッテルをインターネット上で一般消費者に貼られることで、ビジネス上大きな悪影響が生じる可能性もあります。いったんインターネット上でそのようなネガティブなレッテルを貼られてしまった場合には、巻き返すことは至難の業といえます。
単なる法令上の問題だけではなく、このような事実上の問題も実際に起こり得るペナルティとして把握しておくことが必要です。
3 早期に弁護士にご相談いただくことをお勧めします
これから、通販、ECサイトを立ち上げるという方は立ち上げ前の初期の段階で弁護士にご相談いただき、継続的に広告のリーガルチェックを行うことができる状況を作っておくことは非常に重要であり、ビジネスを円滑に進める上でも大きな安心材料の一つとなるでしょう。
また、顧問契約のプランなどをご活用いただくことで、リーズナブルに広告のリーガルチェックを行うことができるだけでなく、スタートアップ段階の様々なトラブルを相談することができる点も大きなメリットの一つといえます。
弁護士にご相談いただくことは心理的なハードルがある方もいらっしゃいますが、当事務所では、企業法務、インターネットトラブル、広告法務などを幅広く取り扱っており、わかりやすくご説明することや、迅速な対応を心がけておりますので、まずはお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。