1 相手方から連絡がありそうな場合には、お早めに弁護士にご相談ください
誹謗中傷や名誉棄損に類する投稿を匿名掲示板やSNSに書き込んでしまった方や他者のプライバシー権、肖像権、著作権等を侵害してしまった方でも、まだ相手方から何らの連絡もきていない方が大多数を占めます。
もっとも、中には、相手方がSNS上で権利侵害した人物を特定し、しかるべき法的な対応を取ると宣言しており、相手方から将来的に連絡があると思われる方や、自身が書き込んでしまった内容等に鑑みると相手方が発信者情報開示請求等を行ってくる可能性が高いと思われる方も多数いらっしゃるものと思います。
以上のような、まだ相手から直接的な連絡があるわけではないが将来的に連絡がありそうな状況ということでご相談いただく方もいらっしゃいます。
結論としては、このような状況でご相談いただき、対応を検討することは非常に重要でありトラブルをよい形で解決することにつながるものと考えております。
例えば、
- 事前にどのような内容をどのような媒体に書き込んでしまったのかや書き込んでしまった経緯等を詳細に伺うことで、相手方がおおよそどの程度の請求を行ってくるかを想定することが出来ます。そうすると、相手方から請求が来た段階でも冷静に対応をすることができ、最初の対応で間違った対応をしてしまうリスクが減ります。
- また、事前に弁護士にご依頼いただき、数回打合せを行っておくことで、相手方から請求がきた時点で、速やかに弁護士が代理人としての対応を開始することが出来ますので、迅速かつ適切な対応につながります。相手からの連絡があった後でご相談いただく場合に比して早期の解決ができる可能性が高まります。
- さらには、実際にはあまり多くはありませんが、場合によっては相手方から請求がくる前の時点で、加害者側から相手方に対して連絡を取り示談交渉をした方が、最終的には良い結果となる事案もございます。どのような事案で先に連絡を取った方がよいのかは、具体的な事情によりけりですので一概には言えませんが、相手からの連絡がくる前の時点で弁護士にご相談いただくことで、このような視点からの検討を行うことも可能です。
2 加害者となってしまった方もお気軽にご相談ください
当事務所は、加害者の方からのご相談も多くいただいております。
「加害者の相談には対応をしていないのではないか?」というご質問をいただくこともありますが、そのようなことはございません。
当事務所では、被害者の方に適切な被害回復がなされることは当然として、加害者の方も真摯に反省していただいた上で日常生活に戻っていただくことが、被害者と加害者の双方にとって重要なことであるものと考えており、加害者の方へも包括的なサポートをご提供しております。
そのため、まずはご安心してお問い合わせくださいますと幸いです。