昨今、動画配信の中でも人気コンテンツとしてゲームのプレイ動画があります。
しかしながら、ゲームのプレイ動画をインターネットに投稿する際には、注意すべきポイントがいくつかあります。
特に、ゲームメーカーが公表するガイドラインや知的財産権に関する法律を理解し、それを遵守することが重要です。
このページの目次
1 メーカーの公表するガイドラインの確認
まず、ゲームメーカーが提供する「動画投稿ガイドライン」を確認することが出発点です。
多くのメーカーは、自社のゲームコンテンツを使用した動画の投稿に関して、特定の条件付きで許可を与えています。このガイドラインでは、以下のような条件が記載されていることが一般的です。
①動画の商用利用の制限
たとえば、広告収益を得ることが許される場合や、特定のプラットフォームに限定されている場合があります。
②改変の範囲
ゲームの映像や音楽を大幅に改変したり、第三者の権利を侵害する形で利用したりすることが禁止されていることがあります。
③公開できる内容の制限
ゲームのストーリーの核心部分のネタバレや、特定のシーンの公開が禁止されている場合もあるため、注意が必要です。
2 知的財産権の理解
ゲームには、著作権や商標権といった知的財産権が付随しています。
これらの権利を侵害しないよう、以下の点を特に注意しましょう。
①著作権
ゲームの映像、音楽、キャラクターデザインは著作権で保護されています。これらを無断で使用することは、著作権侵害となる可能性があります。ただし、メーカーがガイドラインで許可を与えている場合には、その範囲内で使用することが可能です。
②商標権
ゲームのタイトルやロゴは商標権で保護されている場合があります。
動画のサムネイルやタイトルでこれらを無断で使用することは避けましょう。
③他者の権利を侵害しない
ゲーム内で使用されている楽曲やキャラクターデザインが、第三者の権利に基づくものである場合、それらの使用にも注意が必要です。また、他のプレイヤーや実況者の映像、音声を無断で使用することも問題となる可能性があります。
3 公序良俗に反しない内容
投稿する動画が公序良俗に反する内容を含んでいる場合、メーカーから削除要請を受けることがあります。たとえば、暴力的な内容や差別的な表現を含む動画は、社会的に問題視される可能性があります。
4 ルールを守って適切な配信を心がけましょう
ゲームプレイ動画を投稿する際には、必ずメーカーのガイドラインを確認し、それを遵守することが必要です。また、知的財産権を侵害しないよう注意し、他者の権利や公序良俗にも配慮することが重要です。
インターネット上にコンテンツを公開する行為には責任が伴うため、慎重に行動するよう心がけましょう。
動画配信にあたって、少しでも不安な点がある場合には、まずは弁護士等の専門家にご相談いただくことをお勧めいたします。