ファイル共有ソフトを利用してしまった場合

今回は、ファイル共有ソフトを利用して著作権を侵害してしまい、著作権者側から損害賠償請求を受けた場合の対応についてご紹介いたします。

このような事案は、知らず知らずのうちに著作権法に違反してしまうケースも多く、冷静に適切な対応を行うことが重要です。

1 まずは冷静に内容を確認

損害賠償請求を受けた場合、最初に行うべきことは、その通知書等の内容を冷静に確認することです。通知書には、侵害されたとされる著作物の具体的な情報、請求額、支払い期限などが記載されています。この段階で内容を理解しないまま慌てて支払うことや、放置することは避けましょう。

2 事実関係の確認

次に、自身が本当に著作権侵害を行ったかどうかを確認してください。

以下のポイントを確認することが重要です。

①ファイルをアップロードまたは共有した覚えがあるか

②その行為が著作権法で保護されている著作物に該当するか

③著作権者の権利を侵害する行為に該当するか

もし、自分が行った覚えがない場合や、請求内容が不明瞭な場合は、その旨を著作権者または代理人に伝えるべきです。

3 弁護士に相談

損害賠償請求を受けた場合、専門家である弁護士に相談することも強くお勧めします。

弁護士は、請求の正当性や、請求額が妥当であるかを判断し、適切な対応策を提案します。特に、次のような場合には必ず弁護士の助けを借りてください。

①請求額が高額である場合

②著作権侵害を認めるべきか判断がつかない場合

③著作権者と交渉を行う必要がある場合

4 交渉または法的対応

著作権者からの請求額が過大である場合や、著作権侵害に該当しないと考えられる場合には、弁護士を通じて交渉を行うことが一般的です。

また、和解による解決を目指すことが多いですが、場合によっては裁判となることもあります。裁判では、以下のような点が争点となることがあります。

①著作権侵害が本当に行われたか

②損害額がどの程度であるか

5 再発防止策を講じる

たとえ損害賠償請求が解決したとしても、再び著作権を侵害することがないように注意が必要です。ファイル共有ソフトの利用を控えること、著作権について正しい知識を身につけること、また合法的にコンテンツを利用する方法を検討することが重要です。

損害賠償請求を受けた場合、初期対応が非常に重要です。不適切な対応をしてしまうと、より大きな損害を被る可能性がありますので、まずは落ち着いて内容を確認し、専門家に相談することをお勧めします。 お困りの際は、弁護士等の専門家にご相談いただくことをおすすめいたします。

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